エレファント

 ガス・ヴァン・サントにほんのチョッピリでも価値を求めた俺がバカだった。パルムドールと監督賞を受けたということに踊らされた俺がバカだった。グッド・ウィル・ハンティングで奴の映画は二度と見ないと決めたはずなのについ折れてしまった。
 なにしろ映画的意味のないシーン、情報量が0のシーンが多すぎるんだよ。きっと商業誌のレビュアーあたりだと、「少年達の心の空虚さがよく伝わってくる」とか書くんだろうが、観客は映画を観に来ているのであるから見世物として成立していることが第一義のはず。これを押さえずして何を作っても落第。今年最悪の一本になることが濃厚だ。
 なんか、北野武の映画のイヤなところだけを抽出拡大したような嫌らしさがある。カンヌ映画祭も地に落ちたな。パルプフィクションのような傑作はもう排出されんのか。

 まあこんな糞映画のことは忘れよう。明朝はインテルユベントスの大一番だし、日経12000達成なるかどうかも大一番。CMEでは12000クリアしてるんだよな。