スポーツ批評宣言あるいは運動の擁護

 久々に面白い本に出会ったのでこれは書きとめておかねば。かの蓮實重彦がサッカーをはじめスポーツにも詳しかったというだけでも驚愕だが、例の蓮實節でサッカーの話題が楽しめるというのが純粋に嬉しい。ここまでできているなら今後の主要な試合のレビューはぜひやっていただきたい。
 まあ柳下毅一郎をはじめ(俺もそうだが)、映画ファンとサッカーファンはしばしばかぶるものだということがわかる。映画もスポーツも、ごく限られた優れた人間が見せる際立った技なのは共通しているわけで、それを見て批評するのは誰でもできるが故に文化としても成立しうる、というわけだな。